フランクフルト(ドイツ)/シュテーデル美術館

美術館

フランクフルトは、日本からの直行便があり、ヨーロッパのハブ空港の役割も担っている為、乗り継ぎ地として利用される方も多いのではないのでしょうか?

乗り継ぎの合間で観光する場合は、時間が限られている事があるかと思いますが1時間ぐらい余裕があれば、是非とも訪ねてほしい美術館です。

展示されている主な絵画

シュテーゲル美術館は、多くの名画が展示されており、フランクフルト中央駅から徒歩10分程と近いこともあり、時間がない場合でも訪ねてくることが出来ると思います。

「地理学者」/ヨハネス・フェルメール

1668年-1669年/「天文学者」と対となる作品とされています。

①フェルメールの署名と制作年度が記載されている3点の内の1点の作品です。
(他は、「天文学者」「取り持ち女」

②当時、独立間際のオランダは海外進出を積極的に進めました。地図はヨーロッパと北アフリカが描写され、地球儀はオランダ東インド会社が進出していたインド洋がこちらを向いています。

タペストリーの折り目の頂点に黄色と青色のドットが描かれています。左側から差し込む日差しの錯覚を作り出しています。

当時、日本文化が流行しており、日本の着物を打ち直したものを着ているとだと推測されています。

「シムソン(サムソン)の目つぶし」/レンブラント・ファン・レイン

1636年

旧約聖書内にある物語が描かれています。
※暴虐無人をはたらく巨人(シムソン)を弱点である髪を女性が切り落とし、兵士たちが取り押さえる場面です。

この時の為に身を捧げた女性が取り押さえられる巨人(シムソン)を振り返ります。その目線に沿って光が左から右に流れるように描かれ、捕らえられる巨人(シムソン)にハイライトされています。

「カンパーニャのゲーテ」/ヨハン・ハインリヒ・ヴィルヘルム・ティシュバイン

1787年

ヨハン・ハインリヒ・ヴィルヘルム・ティシュバインは、ドイツ人の画家で、ドイツを代表する文豪のゲーテとイタリア滞在中に親交をもち、イタリア旅行中で旅行用コートを着たゲーテを描きました。(カンパーニャはイタリアの地名です。)

靴が右左が逆になっています。

修復の際の間違えといわれています。

「若い女性の肖像」/サンドロ・ボッティチェッリ

1480年-1485年

ルネサンス期のイタリアの画家、ボテッテェッリ作「若い女性の肖像」です。

当時、フィレンツェで一番の美女と言われ、フィレンツェを拠点に権勢をふるっていたメディチ家の次男(ジュリアーノ・デ・メディチ)の愛人であった、シモネッタ・ヴェスプッチを描いたとされています。(2人とも若くして亡くなっています。)

メディチ家の庇護のもとにあったボテッテェッリは、彼女をモデルに他にも肖像画(※)を描いており、また、他の作品に登場する女性も彼女からの影響を受けていると考えられています。
※他の作品は、ベルリン絵画館と丸紅コレクションが所蔵しています。

上記4点の他にもゴッホ、モネルーベンスなどの名画が展示されていますので、

時間に応じて、なるべく見て回ってみるのをお勧めします。

美術館の概要

フランクフルト空港からフランクフルト市内へは、電車でフランクフルト中央駅まで来ることになります。

フランクフルト中央駅(空港から約10-15分ほど)

シュテーデル美術館は、フランクフルト中央駅から徒歩10分ほどです。

美術館は地上3階、地下1階となっており、地下1階は現代アート、2階は19-20世紀の作品(ルノワール、シャガール、モネなど)

3階に14-18世紀の巨匠の作品(フェルメール、ボッテッェチリなど)1階に受付、ショップ、カフェなどとなっています。

じっくり見て回ると2-3時間が必要になります。

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