アンドレア・デル・サルト 「ハルピュイアの聖母」

絵画

ルネサンス期のイタリア人画家で、主にフィレンツェで活動した画家アンドレア・デル・サルトの代表作「ハルピュイアの聖母」です。

ハルピュイアとはギリシア神話に出てくる体が鳥で顔が女性の顔をしている怪物で、本作品中で聖母が立つ台座に彫られている装飾がハルピュイアとされ、作品の題名ともなっています。

本作品は同時代に活躍していたミケランジェロラファエロレオナルド・ダ・ヴィンチのルネサンスの巨匠の影響が見られます。

作品中で描かれている聖母のモデルはアンドレア・デル・サルトの妻だと言われています。

作品 ハルピュイアの聖母

本作品は、ルネサンス期の各特徴を取り入れられた作品とされアンドレア・デルサルトの代表作とされています。

ハルピュイアの聖母
1517年

1517年
アンドレア・デル・サルト
「ハルピュイアの聖母」
ウフィツィ美術館蔵(イタリア フィレンツェ)

画面全体はラファエロが聖母子像で多く用いた、聖母子を中心とした三角形の構造となっています。アンドレア・デル・サルト自身の他の聖母子像もほとんどが三角形の構造をとっています。

また、本作品は複数の三角形が構成せれ、画面により安定感をもたせています。

人物描写は、ミケランジェロの作品のようにれぞれに動きを躍動感を感じます。

人物の輪郭をぼやかした描写や背景の描写はレオナルド・ダ・ヴィンチのフスマート技法の影響を受けていると思われます。

聖母子の右側に描かれているのは聖ヨハネ、左手に描かれているのは聖フランチェスコとされています。

聖母は妻をモデルに描かれていると言われています。また、イエス・キリストは赤ん坊ではなく少し成長した様子で描かれ、より動きを表現できるようにしているようです。

聖母子が立つ台座には作品の題名の由来ともなったギリシャ神話の怪物ハルピュイアが彫られており、聖母子が踏みつけている構図となっており、異教を征服する表現となっています。

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