ギュスターヴ・クールベ 「オルナンの食休み」

絵画

19世紀のフランス人画家で写実主義の代表的な画家ギュスターヴ・クールベのキャリア初期の作品「オルナンの食休み」です。

オルナンとはフランス東部のスイスとの国境近くの場所でクールベの生まれ育った場所です。

クールべが活躍した時代は、フランスが政治的に混乱していた時代で、本作品はちょうど王政から共和制へ変わった年の翌年に制作されています。

当時のクールベは共和制の支持者で、作品にも一般の人々の様子をおおく描いています。

作品 オルナンの食休み

本作品「オルナンの食休み」はクールベは自身の生まれ故郷のオルナンの一般の人々の様子を描いた作品で、当時のフランスを代表する画家で新古典主義のドミニク・アングルとロマン主義のウジェーヌ・ドラクロワの両巨匠から評価された作品です。

オルナンの食休み
1849年

1849年
ギュスターヴ・クールベ
「オルナンの食休み」
リール美術館蔵(フランス リール)

当時、新古典主義とロマン主義という対立していた美術界のアングルドラクロワの両巨匠から評価され、国家買い上げの作品となっており、クールベの実力が確固たるものになります。

一般の人々の食後の休息の時を描いた作品で、作品中に描かれている人々は疲れた様子で食事や服装も質素に描かれています。

右の男性が楽器を弾いており、中央の男性はパイプに火をつける様子が描かれ、質素ながらもひと時の休憩を楽しんでいるように見えます。

対角線にて部屋の明るさが対比されていますが、部屋の明るさ自体はそれほど明るく描かれておらず、当時の一般の人々のおかれている状況を示唆しているようです。

本作品の前年には「石割人夫」という作品を制作しており、本作品どうよう当時の一般の人々の労働の様子が描かれています。

石割人夫
1848年

1848年
ギュスターヴ・クールベ
「石割人夫」
戦争により焼失

クールベが当時、人々の労働状況や経済状況を描くことを強く意図していたことがわかります。

クールベは、晩年にパリ・コミューン(短期間であるが世界初の労働者自治政府)に加担したとされ、スイスに亡命しており亡命先で亡くなっています。

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