ゴッホの「ひまわり」は7枚あります。

絵画

ゴッホと聞いて、一番最初に思い浮かぶ作品が「ひまわり」という人が多いのではないのでしょうか?

現在、知られているゴッホの「ひまわり」は世界に7点あります。

現存しているのは、6点。

うち一点は個人所蔵の為、実物を鑑賞できるのは5点となります。

1888年「ひまわり」
フィンセント・ファン・ゴッホ
SOMPO美術館所蔵(日本 東京)
1888年1月 自画像
フィンセント・ファン・ゴッホ
ゴッホ美術館所蔵(オランダ アムステルダム)

1点は、東京、新宿のSOMPO美術館で常設展示されており、開館時はいつでも鑑賞ができます。

ゴッホにとっての「ひまわり」

ゴッホは、「ひまわり」を、新天地の南仏アルルに移り住んだ後に描いています。

南仏アルルで、若い画家たちを集めて共同生活をしつつ、作品の創作を行うというゴッホの目標がありました。

※当時、日本の浮世絵から影響を受けていたゴッホは、浮世絵の鮮やかな色彩から日本を南国と思っており、太陽を求めて南フランスへ移住したと言われています。

黄色い家
1888年

1888年9月「黄色い家」
フィンセント・ファン・ゴッホ
ゴッホ美術館所蔵(オランダ アムステルダム)

太陽を求めて、南仏アルルに移り住んだゴッホにとって、ひまわりは太陽の象徴でした。

また、新たな目的をもって新天地に移り住んだ、ゴッホにとて希望の象徴でもあり、来訪を待つ、画家(※)との共同生活への期待を表現するものだったと思います。

(※)この家へ来た画家はゴーギャンだけでした。

ゴッホは、ゴーギャンとの共同生活を楽しみに、共同生活に向けて、この家をひまわりの絵で飾り付けようとしていたようです。

ひまわりを描くファン・ゴッホ
1888年

1888年「ひまわりを描くファン・ゴッホ」
ポール・ゴーギャン
ゴッホ美術館所蔵(オランダ アムステルダム)

アルルに移り住む前にも、ゴッホはひまわりを対象に作品を発表しています。

2本の切ったひまわり
1887年

1887年「2本の切ったひまわり」
フィンセント・ファン・ゴッホ
メトロポリタン美術館所蔵(アメリカ ニューヨーク)

この「2本の切ったひまわり」を展覧会に出展した際、自分の作品と交換して欲しいと言う人物が現れました。

その画家がゴーギャンだったことから、ゴッホにとってひまわりは、ゴーギャンへの気持ちで特別なものだったのかもしれません。

7枚の「ひまわり」

ゴッホは、当初12枚の「ひまわり」を作成し、黄色い家を飾り付ける予定だったようですが、花の季節もおわってしまい、実際に描き上げたのは4点のみとなりました。

1888年
個人所蔵
1888年
日本の実業家が所蔵していましたが、

戦火で焼失
1888年
ノイエ・ピナコテーク所蔵
(ドイツ ミュンヘン)
1888年
ロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵

(イギリス/ロンドン)

4点目の作品の完成後は、ゴッホはセルフコピーで3点のひまわりを作成します。

1888年
SOMPO美術館所蔵(日本/東京)
1889年
ゴッホ美術館所蔵
(オランダ アムステルダム)
1889年
フィラデルフィア美術館所蔵
(アメリカ フィラデルフィア)

(ゴッホ美術館の「ひまわり」は作品の痛みが進み、作品保全の為、外部への貸出がきんしとなりました。)

ゴーギャンとの共同生活は2か月ほどしか続きませんでした。

ゴッホが夢見た画家たちとの共同生活が立ち消えた後、その後、「ひまわり」を描くことはなくなりました。

日本で見れる「ひまわり」/SOMPO美術館

日本のSOMPO美術館(東京、新宿)で見ることができます。(常設展示

ゴッホの他に、ゴーギャンセザンヌの作品も所蔵されています。

1888年「アリスカンの並木路、アルル」
ポール・ゴーギャン
アルルでゴッホと共同生活をはじめた時期に描いた作品
1879年-1880年「りんごとナプキン」
ポール・セザンヌ

知識ゼロからの西洋絵画史入門 [ 山田五郎 ]

価格:1,430円
(2022/5/6 14:55時点)
感想(7件)

コメント

タイトルとURLをコピーしました