印象派の先駆者的な画家エドゥアール・マネとバレリーナを描いた作品を多く制作、印象派の創設に大きく関わった画家エドガー・ドガは友人関係でした。
ドガは友人であるマネにマネ夫婦を描いてプレゼントしましたが、夫人の描写を気に入らなかったマネは、夫人が描かれた部分を切り取ってしまいました。
ドガの「マネとマネ夫人」
エドガー・ドガは、1868-69年頃に友人であるマネとピアノを弾くマネ夫人を描いてマネに贈りました。
しかし、マネは、妻の顔が描かれた部分から作品を切断してしまいました。
「マネとマネ夫人」
(1868-1869年頃)
マネが、妻の顔の描写が気に入らなかったからなのか、理由は分かっていませんが、心理描写が得意なドガは、その時の夫婦間の微妙な空気感を描いてしまったとの説もあります。
マネの自宅で作品の惨状をみたドガは激怒し、書き直すためにキャンパスを継ぎ足しましたが、一旦、制作を延期しているうちに、結局は作成することなく、そのままとなってしまいました。
その後、マネとドガは仲直りしたようです。
本作品、北九州市立美術館に所蔵されていて、日本で鑑賞することが出来ます。
マネが描いたマネ夫人
マネ自身も夫人をモデルに何点か作品を制作しています。
「ピアノを弾くマネ夫人」
(1867-1868年)
「マネ夫人」
(1874-1876年)
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