ピーテル・ブリューゲル 農民の踊り

絵画

「農民画家」とも呼ばれ、一般の民衆や農民の作品をおおくのこしたピーテル・ブリューゲルの作品「農民の踊り」です。

ブリューゲルの晩年の作品で、農民たちがお祭り騒ぎをしている様子を描いています。

本作品では、同時期に描かれ、作品のサイズも同じ「農民の婚礼」と対の作品と考えられています。

作品 農民の踊り

ブリューゲルは、単に農民が騒いでいる様子を描くだけでなく、作品で道徳的戒めを表現しています。

作品「農民の踊り」は聖人と殉職者を記念する日の縁日で騒ぐ農民たちを描いたものです。

農民の踊り
1568年

1568年
ピーテル・ブリューゲル
「農民の踊り」
美術史美術館(オーストリア ウィーン)

記念日の主役である教会が奥に描かれ、右端に描かれた木には聖母マリアの絵画が掲げれれています。

しかし、農民たちは教会や聖母マリアの絵に背を向け騒いでいます。農民たちが精神的な事柄よりも物質的な欲求に興味が引かれてしまっていることが描かれています。

作品中の農民たちの描写

バグパイプを吹く男性と隣の男

男性がバグパイプに添えている指は、実際に添える場所に正確に描写されています。

隣にすわっている男性が被っている帽子には孔雀の羽の飾りが付いていますが、孔雀の羽は虚栄心や自尊心を表します。

暴飲暴食や欲情におぼれる人々の描写

テーブルには水差しやお酒、バターやパンが描かれています。帽子を深くかぶった2人は盲人で、手を差し出している男性は物乞いだと思われます。

奥にはキスをする男女が描かれています。

作品前面に描かれた女性と子供

作品の前面に小さな女性と子供が描かれています。

二人の描写は、周りの人物描写と比べると明らかに小さいですが、バグパイプを吹く男性の他、暴飲暴食をする男性やキスをする男女などを目立たせるために意図的に小さく描いたと考えられています。

子供にダンスを教える女性は老女とされています。

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