フラゴナール 読書する娘

絵画

ロココ期の代表的な画家ジャン・オノレ・フラゴナールの作品で、「空想的人物」という連作のうちの一枚です。

モデルの女性は不明とされていますが、フラゴナールの妻の妹で弟子でもあったマルグリット・ジェラールではないかとの説も言われています。

X線調査で本作品は当初、モデルが鑑賞者側を向いた状態で描かれたことが判明しています。

作品 読書をする娘

フラゴナールは、本作品をはやく流れるような筆触で描きながら、若い女性の表情やドレスの細部、明暗対比など表現しています。

読書をする娘
1769年頃

1769年頃
ジャン・オノレ・フラゴナール
「読書をする娘」
ナショナル・ギャラリー
(アメリカ ワシントンD.C.)

背景ははやい筆跡で塗りつぶしています。女性の顔も基本的に流れるような筆跡ですが、読書に集中している様子が描かれています。

女性のドレスや背もたれのクッションは、綺麗な色彩と明暗対比が表現され、はやい筆跡でとてもやわらい印象をうけます。

最初はこちらを向いていた

当初、フラゴナールは女性が顔を鑑賞者に向けたポーズで本作品を描いたことが分かっています。

引用元:Wikipedia

フラゴナールがポーズを変更した理由は分かっていませんが、「空想的人物」という連作のなかで本作品だけモデル名が記載されておらず、人物が特定できないようにしています。

フラゴナールは、美術市場で本作品を売却するため、個人を特定させるのを避けるため横顔で描いたとも考えられています。

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