マリー・ドニーズ・ヴィレール

絵画

18世紀 まだ女性の活躍が制限されていた時代に、結婚後も作品を描き続けた画家のヴィレールです。

ヴィレールについては、画家の家に生まれ2人の姉とともに肖像画家として活動、建築家と結婚したという事ぐらいしか判明していません。

ヴィレールは、結婚後も活動を続けましたが、ヴィレール作と判明している作品はわずかしかありません。

マリー・ジョセフィーヌ・シャルロット・デュ・ヴァル・ドーニュ(1868年没)

マリー・ジョセフィーヌ・シャルロット・デュ・ヴァル・ドーニュ(1868年没)
1801年

1801年
マリー・ドニーズ・ヴィレール
「マリー・ジョセフィーヌ・シャルロット・デュ・ヴァル・ドーニュ(1868年没)」
メトロポリタン美術館蔵(アメリカ ニューヨーク)

この作品は、1951年に美術史家が女性画家の作品であると主張するまで、新古典主義の巨匠、ダヴィッドの作品とされていました。

その時は、ヴィレール作ではなく別の女性画家の作品と主張されたため、実際にヴィレールの作品となるのは1995年まで時間を要します。

1917年にメトロポリタン美術館が購入、展示されてからは「ニューヨークのダヴィッド」とも呼ばれていたそうです。

作品の中の女性は、ヴィレールの友人で背景は、女性の美術学生達が学んでいたアトリエと判明しています。

この友人は、プロの画家を目指していましたが、結婚とともにその夢を諦めたようです。

逆光の肖像画

この作品は肖像画でありながら逆光で描かれています。

通常、肖像画は顔に光を当てて明るく描きますが、この作品では背中から光が当てられて、顔に光が当たっていません。

もしかすると、当時の女性画家の境遇を表現しているのかもしれません。

外との対比

女性画家の背景の割れた窓ガラスの奥には、楽し気な男女が描かれています。

室内で一人、絵を描く女性画家と外の楽しそうな男女を対比し、より室内の寂しさを強調しているようです。

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