「アルプスを越えるナポレオン」は、5パターンあります。

絵画

ナポレオンと言えば、この馬に乗った自画像が有名で、一度は見たことがあると思います。

ただ、この絵には、色などが多少違う形で5パターン作成されています。

5パターンの比較

この作品は、いずれも縦2.6m、横2.2mと大きな作品となっています。

最初の作品は、スペイン国王からの発注を受け作成されました。(スペイン国王からナポレオンへの贈答品として発注されました)

この絵を見た、ナポレオンは、とても気に入り、作品を作成した画家に同様の作品を複数枚、作成するよう指示。

複数パターン作成されるに至りました。

(全5バージョン/マルメゾン城肖像の物が最初の作品)

1801年
「サン=ベルナール峠を越えるボナパルト」
ジャック=ルイ・ダヴィッド作
マルメゾン城所蔵(フランス リュエイユ=マルメゾン)
ヴェルサイユ宮殿所蔵(フランス パリ)
ヴェルサイユ宮殿所蔵(フランス パリ)
シャルロッテブルク宮殿所蔵(ドイツ ベルリン)
ベルヴェデーレ宮殿(オーストリア ウィーン)

ナポレオンは、この絵をプロパガンダに利用しようと、再度、同じ絵を作成するよう指示し、3枚作成されました。

ヴェルサイユ宮殿所蔵の2枚目(右側)の物は、画家が自身の為に作成、自身で所有していたものです。

肖像画は実物と違ってもいい

この肖像画を作成する際、ナポレオンはモデルをすることを拒否しています。

制服や帽子などを画家へ貸しただけだったようです。

また、この絵は、ナポレオンが群を率いてアルプスを越える際の絵ですが、馬でアルプスを越えるのは不可能で、ロバに乗ってアルプスを越えています。

また、マント等も着用していなかったでしょう。

英雄 ナポレオンのイメージをフランス国民に与えることが第一目的でした。

実際は、下記の作品のようなイメージだったと思われます。

1850年
「アルプスを越えるボナパルト」
ポール・ドラローシュ作
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