フィセント・ファン・ゴッホは生前2,000点以上の作品を残しましたが、「赤い葡萄畑」が生前に唯一売れた絵として有名です。
ゴッホが死去する5ヵ月前に、ベルギーのブリュッセルで開催された展覧会で友人の姉が購入しました。
作品:赤い葡萄畑
1888年11月初旬、ポール・ゴーギャンと南仏アルルで共同生活を行っていた頃に描かれた作品です。
「赤い葡萄畑」
(1888年)
夕方に農作業をする人々が描かれており、ゴッホは弟テオへの手紙で「赤紫と黄色だけの葡萄畑に取り組んでいる」と本作品の制作について記載しています。
また、手紙のなかには「ゴーギャンはブトウ畑の女性を描いている」と記載しています。
「アルル 葡萄の収穫(人間の悲劇)」の事ではないかと思われます。
「アルル 葡萄の収穫(人間の悲劇)」
(1888年)
ゴーギャンの作品は、ゴッホが描いた太陽の光を受けて赤紫や黄色に輝く葡萄畑とは対照的な作品です。
女性は憂鬱そうに頬杖をついており、後ろの人物は全身黒い服で暗いイメージです。
購入者:アンナ・ボック
「赤い葡萄畑」はゴッホが生前に唯一売れた作品で、購入者は友人の姉のアンナ・ボックという人物です。
アンナ・ボックは陶磁器メーカーの創業者の娘で、ゴッホの友人で詩人・画家であった弟ウジェーヌ・ボックとともに画家を支援していました。
また、本人も画家として活躍、作風は印象派のよな作風です。
「ブルターニュの海岸」
(1900-1902年)
「アトリエのアンナ・ボック」
(1893年)
「ウジェーヌ・ボックの肖像」
(1888年)
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