ジョン・シンガー・サージェント 「スペインの踊り子」

絵画

19世紀後半から20世紀前半に活躍したアメリカン人画家ジョン・シンガー・サージェントの作品「スペインの踊り子」です。

アメリカ人のサージェントですが生まれはイタリアのフィレンツェで、主な活動もロンドンやパリなどのヨーロッパとなっています。

本作品「スペインの踊り子」は、サージェントがスペインを旅行した際に、ディエゴ・ベラスケスの作品に影響を受け、スペインで見聞きしたフラメンゴの踊り子を描いた作品です。

明暗対比のなかに激しく踊る踊り子の様子や乱れる服の様子が描かれ、鑑賞者に踊り子が踊っている場面を強く想像させています。

作品 スペインの踊り子

本作品は、サージェントがスペイン旅行の際に鑑賞したディエゴ・ベラスケス作品の影響を受けて制作した作品と考えられます。

スペインの踊り子
1879-1882年

1879-1882年
ジョン・シンガー・サージェント
「スペインの踊り子」
個人所蔵

画面の明暗対比、踊り子の上半身の黒い服と下半身の白い服が対比などはベラスケスの影響が強いと思われます。特に踊り子の白い服に光を当て強調しています。

一番光が当たっている箇所から円状に服の乱れや踊り子の動きが描かれており、踊り子の動きをより鑑賞者に印象付けているようです。

また、一方で踊り子の姿勢は対角線上に傾けさせており、激しく踊っている踊り子の描写ですが、画面上での構成上の安定感を与えています。

腰に当てている手は、ちょうど画面を上下に分ける線上にあり、その手を起点に対角線上に延ばした手がくるなど逆三角形のなかに踊り子の上半身が収まるよう描いています。

配置がとても計算されている踊り子の描写ですが、踊り子の顔は鑑賞者からは判別できないような描写をしており、その表情は鑑賞者の想像に委ねています。

サージェントはこの踊り子をより大きな作品に登場させています。

1882年
ジョン・シンガー・サージェント
「エル・ハレオ」
イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館蔵(アメリカ ボストン)

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