盛ルネサンスの巨匠で聖母の画家と呼ばれたラファエロ・サンティの作品「カニジャー二の聖家族」です。
カニジャー二とは、本作品の最初に所有したイタリア フィレンツェの貴族の名前です。
18世紀に作品上部の天使たちが塗りつぶされてしまったのですが、1983年の修復時に、新たに描き加えられています。
作品中の人物たちの視線の交わりが良く表現された作品で、お互いの信頼や親しみが鑑賞者にすぐ分かる作品です。
作品 カニジャー二の聖家族
登場人物で三角形を形成し、中央に幼児のイエス・キリストと聖ヨハネを描いています。
「カニジャー二の聖家族」
(1507‐1508年)
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ラファエロ・サンティ
「カニジャー二の聖家族」
アルテ・ピナコーク(ドイツ ミュンヘン)
![](https://www.tabitobijutsukan.com/wp-content/uploads/2023/05/image.png)
頭上に光輪がある幼児がイエス・キリストで聖ヨハネを見上げて視線を合わせており、聖ヨハネがイエス・キリストに話しかけているようです。
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聖母マリアが温かい視線で幼児のイエス・キリストと聖ヨハネを見守っています。
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聖ヨハネを膝に抱えている老婆は、聖母マリアの母親の聖アンナまたは聖ヨハネの母親である聖エリザベスとされています。
老婆は聖ヨセフに視線を向けて、何か言葉を発しているように見えます。
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大人の登場人物で三角形を構成していますが、視線や会話の流れでも三角形を強調しているようです。
作品上部の天使たちは、18世紀に塗りつぶされていましたが、1853年の修復時に新たに描き加えられました。
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修復前の「カニジャー二の聖家族」
![](https://www.tabitobijutsukan.com/wp-content/uploads/2023/05/image-6.png)
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