集団自画像の傑作 レンブラントの「夜警」

絵画

17世紀 オランダを代表する画家レンブラント・ファン・レインの代表作「夜警

正式名称は「バニング・コック隊長率いる火縄銃組合の人々」で、もともと昼間の光景を描いた作品でした。

年月とともに、背景のニスが変色して夜の場面に見えることから「夜警」と呼ばれるようになりました。

集団肖像画

依頼主のグループが共同で資金を出し合い、グループの肖像画を作成する集団肖像画が17世紀のオランダで流行しました。

当時、オランダの首都アムステルダムは、国際貿易都市として繁栄を極めており、市民が財力を蓄え、あらたな芸術の担い手となっていました。

1616年
「ハールレムの聖ゲオルギウス市民隊幹部の宴会」
フランス・ハルス
フランス・ハルス美術館蔵(オランダ ハールレム)

集団肖像画は、共同で資金を出し合うため、メンバー全員の顔が見えるよう平等に扱われ、横にならんだ形で描かれることがほとんどでした。

そんな中、レイブラントは、絵の完成度を上げるため、人物の大きさに変化をつけ複雑に配置しました。

「夜警」(1642年)

1642年
「夜警」
レンブラント・ファン・レイン
アムステルダム美術館蔵(オランダ アムステルダム)

この作品の依頼主は、アムステルダムの警備隊だった火縄銃組合で、全部で18人いました。

中央がリーダーのコック隊長、隣が副隊長です。この作品に関しては、割り勘ではなく料金に差をつけられたと言われています。

謎の女性

警備隊のなかに、女性が描かれており女性には光が当てられています。

腰に鶏を吊るしており、火縄銃組合の象徴が鶏だっとことから女性は火縄銃組合を表していると言われています。

また、モデルは、レンブラントの妻とも言われています。

レンブラント・ライティング

現在の写真撮影の技術で「レンブラント・ライティング」と呼ばれる撮影技法があります。

人物のやや背後、斜め45度うえから光を当てる撮影方法です。

レイブラントの絵画での明暗法を写真撮影に応用したもので、顔の立体感が表現できるとして、現在、写真撮影で用いられている技法です。

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