ルネサンス初期の画家で当時イタリア フィレンツェで隆盛を誇ったメディチ家の保護のもと宗教画や神話がなど多くの傑作作品を残したボッティチェッリの作品です。
当時、フィレンツェ一の美女として讃えられたシモネッタ・ヴェスプッチを描いた作品で、同様の構図の作品が何点か存在しています。
また、シモネッタ・ヴェスプッチは、ボッティチェッリの代表作「ヴィーナスの誕生」のモデルではないかとも言われています。
若い女性の肖像(シュテーデル美術館 フランクフルト)
「若い女性の肖像」
(1480-1485年)
シモネッタ・ヴェスプッチの理想的な肖像画とも言われている作品です。
シモネッタ・ヴェスプッチは美女としてイタリア中で有名で、多くの画家が彼女を描くためにフィレンツェを訪れ、作品を制作したとも言われています。
女性の肖像(ベルリン絵画館 ベルリン)
「女性の肖像」
(1480年代半ば)
シモネッタ・ヴェスプッチは、肺結核で23歳という若さで亡くなってしまいます。
サンドロ・ボッティチェッリは、「ヴィーナスの誕生」をシモネッタの死後9年後に完成さえています。
「ヴィーナスの誕生」
(1483年頃)
美しきシモネッタ(丸紅コレクション 東京)
「美しきシモネッタ」
(1480年代半ば)
日本の商社丸紅が1点、同様な作品を保有しています。
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