首の長い聖母 パルミジャニーノ

絵画

聖母マリアの首が長く描かれている事から「首の長い聖母」と呼ばれている作品です。

首だけではなく、体も引き延ばされて不自然なプロポーションで描かれています。

マニエリスムの代表的作品とされています。

マニエリスム

イタリア ルネサンスバロックの間に登場した美術様式です。

ルネサス期には多くの巨匠が現れ、その表現や技法は頂点に達したと思われました。

その調和のとれた美術に対して、あえて不自然な体格比、誇張した遠近法などで主観や技法を表現した様式がマニエリスムと言われています。

マニエリスムは、マンネリの語源で、巨匠たちの技法を寄せ集めたと言った評価がされていました。

再評価されたのは20世紀に入ってからです。

愛のアレゴリー
(1540年-1545年)

1540年-1545年
アーニョロ・ブロンズィーノ
「愛のアレゴリー」
ナショナル・ギャラリー(イギリス ロンドン)

上記の「愛のアレゴリー」もマニエリスムの代表的作品です。

いろいろな愛に関する感情を寓意で表しています。

首の長い聖母

作品は、イタリアのパルマにある礼拝堂のために描かれたのですが、パルミジャーノの死で未完とされています。

首の長い聖母
(1535年頃)

1535年頃
パルミジャニーノ
「首の長い聖母」
ウフィツィ美術館蔵(イタリア フィレンツェ)

聖母に抱かれているのはイエスですが、こちらも大きく描かれています。

手を下にたらし、ひざからずり落ちそうになっているのは、将来、十字架にかけられ処刑されるという悲劇を暗示している表現とされています。

作者 パルミジャニーノ

イタリア パルマの画家一族に生まれ、パルマの聖堂の祭壇画を16歳でまかされるほど早熟の画家です。

パルミジャニーノはパルマの人という意味だそうです。

凸面鏡の自画像
(1523年-1524年)
当時21歳

1523年-1524年
パルミジャニーノ
「凸面鏡の自画像」
美術史美術館蔵(オーストリア ウィーン)

ルネサンスの影響を強くうけ、なかでもラファエロを尊敬しその影響を強く受け「ラファエロの再来」と言われたようです。

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